膣カンジダってどんな症状?感染原因と予防法とは

カンジダは性別に関係なく感染する病気ですが、これはコンドームなしの性交渉や肛門性交、オーラルセックスだけが感染経路ではありません。多くの性感染症は、これらの感染経路によって発症しますが、カンジダの場合は自己感染することもあるのです。自己感染はよく起こるものであり、性交渉の有無は関係なく病気を発症してしまうことがあります。原因菌となるカンジダは、もともと女性の膣内に存在することが多いので、性行為がないのに発症したとしても不思議なことではないのです。男性の場合は包茎や糖尿病が原因で、カンジダになることもあります。
原因菌が膣内で異常増殖し、外陰部や膣に痒みが生じたり、ヨーグルト状のおりものが増加したりするという症状があると、病気に感染したと判断することができるでしょう。風邪や疲労、ホルモンバランスの崩れやストレスなどで免疫力が低下しているときや、ステロイド剤、糖尿病などが原因で発症することがあるのです。現代人にとってストレスを強く感じることは非常に多いと言えますし、女性は生理などの関係でホルモンバランスは崩れやすいと言えます。抵抗力や免疫力が弱くなってしまうきっかけは少なくありませんので、感染してしまうことはおかしいことではないのです。
また、妊娠中は膣カンジダに感染する可能性が非常に高くなると言えます。妊娠中は、それまでと膣内環境が大きく変化しますので、カンジダ菌が異常増殖してしまうことが多くなるのです。もしも妊娠中に膣カンジダになってしまったのであれば、産道を通る赤ちゃんに病気を移してしまわないためにも、出産を行うまでに完全に治療しておくべきだと言えます。赤ちゃんに移してしまうと、鵞口瘡という舌に白いカビが生える症状を引き起こすこともありますので、そうなってしまわないためにも異変に気づいたときにはすぐに検査を行い、陽性だった場合は出産を行うまでに膣カンジダを完治させることができるようにしましょう。
自己感染するため防ぎようがないと思う人もいるかもしれませんが、膣カンジダを予防する方法はいくつかあります。性交渉が原因の感染を予防するのであれば、コンドームを使用することで感染を防ぐことが可能です。自己感染による膣カンジダを予防する場合は、免疫力を低下させないことが重要となります。ストレスやホルモンバランスの乱れが起こらないように対処したり、生理中のデリケートな時期に性行為を行わないようにしたりすることが予防のひとつとなるでしょう。
女性が膣カンジダになってしまったときに性行為を行うと、自らの症状を悪化させてしまうだけではなく、パートナーに感染する危険もあります。性器に異変があったり、おりものが異常だと感じたりしたときには、性病検査を受けることや医療機関を受診することが必要です。陽性だと診断された場合は、早急に治療を進めるとともに、症状の悪化やパートナーへの感染を防ぐために、性行為を行わないようにしましょう。